【コラム】 自信がないのは 当たり前

鈴木 杏奈 [流体科学研究所 助教]

  Facebook最高執行責任者Sheryl Sandberg氏が著書「Lean In」の中で、女性は自分を過小評価する「インポスター症候群」である傾向があると述べています。女性の社会進出が日本より圧倒的に進んでいるアメリカでも、未だに女性リーダーは自信を持ちにくいことは衝撃でした。
 私は、研究者には向いていないと言われながらも、自分じゃない人がやればもっと良い研究ができるのにと思いながらも、自分のロールモデル(東北大機械系の女の先生、サイエンスエンジェルで出会った女の先輩たち)のようになれたらと博士課程に進むことを決めました。博士修了後に過ごしたアメリカ西海岸では、自分のお粗末な英語力と研究能力のせいで劣等感に苛まれてばかりでしたが、西海岸のチャレンジする人を応援する文化、女性が普通に活躍する社会が自分を後押ししてくれてチャレンジし続けることができました。決して能力があったわけでも、自信があったわけでもなく、私には能力も自信もなくても、夢を抱き、頑張らせてくれる仲間・環境が整っていたのです。私はここまで研究を続けたからこそ、ようやく自分の研究が楽しいと思い始め、続けたからこそ、結果がついてきて、それが今の自信に繋がっています。
 何をするにも、初めは自信がないのは当たり前です。私はやり続ける中で、自分の敵は自分であることに気づき、自分に勝つことによって自信がついてきました。気づけばこんなに楽しく充実した日々が待っていました。もしみなさんも、夢ややりたいことがあるのなら、怖がらずにその夢にチャレンジしてほしいと願っています。