【ご案内】3月8日 国際女性デーに寄せて


114年前の3月8日は、米国で女性労働者による婦人参政権を求めたデモが行われた日です。国連は1975年より正式にこの日をInternational Women’s Dayとして定め、女性の平等な社会参画を求めるよう呼びかけています。

現在、この日を中心として世界各地で関連したイベントが開催されるようになりました。

 


東北大学は1913年に我が国で初めて当時の帝国大学に3名の女子学生黒田チカ、牧田らく、丹下ウメ(右写真左から)の入学を許可しました。3番に設立された帝国大学として優秀な人材を求めて、大学予備校と位置づけられた旧制高等学校以外からの「傍系入学」を認める方針を打ち出したことにより、「その時、歴史が動いた」ことになったのでした。この伝統は現在でも「門戸開放」という本学の理念として受け継がれています。

女子学生の歴史詳細は、こちらから。

大学の重要なミッションの一つは人材育成です。資源の少ない我が国においては、人こそが大切な資源です。いわゆる「理系」の学部・研究科や研究所が多い本学では、残念ながら女性の参画は十分ではありません。逆に言えば、本学が今後、どのように学生・教員・職員の組織において女性の参画を推進するかは、日本全体の問題を考える上での良いモデルになるとも考えられます。

昨年、指定国立大学に認定された東北大学は、本年4月より大野英男・現電気通信研究所所長が第22代総長に就任し、新たな体制に生まれ変わります。

 

今後も様々な取組を通じて男女共同参画の推進に励んでまいりたいと存じます。
どうぞ皆様の一層のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

東北大学理事
植木俊哉

国際女性デーに合わせて、大隅典子副センター長の記事がNature Index 2018 Japanに先行掲載されました。印刷版は3月22日発行予定です。

英文記事は、こちらから。