【報告】NPOセミナー:性の多様性(SOGI)―当事者とアライの思い―「LGBTQ+って何?~現役大学生のゲイとアライに色々聞いてみた~」(2019/7/12開催)

【日  時】 2019年7月12日(金)15:00-17:00(開場14:40)
【会  場】 東北大学川内南キャンパス キャンパス文科系総合講義棟経済学部第二講義室
【対  象】 学生・教職員・一般の方(どなたでも参加できます)
【詳  細】 ちらし
【参加者数】 153名

2019年7月12日(金)15:00-17:00、東北大学経済学部第二講義室にて、NPOセミナー:性の多様性(SOGI)―当事者とアライの思い―「LGBTQ+って何?~現役大学生のゲイとアライに色々聞いてみた~」を開催しました。主催は東北大学経済学部非営利組織論ゼミナール、後援はレインボー・アドボケイツ東北。

セミナーでは、まず、開催趣旨において、LGBTQ+を取り巻く国内外の現状や、本学のビジョン2030における多様な性(SOGI)の尊重や支援体制の位置づけを紹介しました。次に、参加者に配布したレインボーシールを作成した意味や、アライを広めるために「東北をレインボーシールで明るくしたい‼」というテーマで実施したクラウドファンディングの結果について報告と協力者への謝意を述べました。

次に、ゲイとアライの学生スピーカーより、それぞれカミングアウトのストーリーやカミングアウトされたときの思い、留学先のデンマークや台湾の状況について報告を行いました。その直後のトークセッションでは、2名の司会が加わり、パネルディスカッション形式で、より具体的な事例や率直な思いを引き出しました。続いて、参加者同士で、「LGBTQ+がカミングアウトしやすい環境は?」というテーマで話し合いました。これらを受けて、レインボー・アドボケイツ東北代表の小浜耕治氏より講評をいただきました。最後に、スピーカー・コメンテーターへの質疑応答、東北大学附属図書館や文系生協書店にてLGBTQ関連本コーナー設置を提案した学生2名からの報告案内を行いました。

参加者の声

  • LGBTQ+の基本的なこと、当事者やアライが感じていること、考えていることを知ることができた。カミングアウトしやすい環境や、相手との信頼関係がとても重要。また、意見交換の場で色々な意見が聞けて良かった。
  • 多様な性を受け入れることの重要性、教育現場での対処法を学ぶことができた。
  • カミングアウトされたときの対応について深く考える機会を得られた。
  • トイレに行くだけでどちらに入ればいいか悩むなど、当事者の大変さを知った。
  • LGBTQ+当事者だけでなくアライの話も聞けたことで、オーディエンスが「当事者」になれる空間ができた。この体験は大変貴重だった。
  • 誰を好きになろうが、結婚するしない等が法律で妨げられない世の中になるために、このようなセミナーを続けてほしい。
  • 少し外に目を向けてみると、いろいろな理由で悩んでいる人がいたんだと気づけた。性的マイノリティだけでなく、皆が幸せに自由を楽しめる世界になってほしい。
  • 学内でサークルを立ち上げたいとの声に応援したいと思った。身近にゲイの方がいるので働きやすい環境ができればいいなぁと感じた。
  • (スピーカーが)実際にカミングアウトされた時に、しっかりとその事に感謝の気持ちを伝え、誠意を見せた行動はすごい。自分が同じ状況になった時の参考にしたい。
  • たまたま今回、貴重な話を聞くことができたが、このような機会がなければLGBTQ+について知ることもなかったのだと思う。誤解をしている人や、間違った解釈をしている人がたくさんいると思うので、いろいろな場(学校(中・高)やその他)でセミナーをやってほしい。
  • 本学の学生相談・特別支援センターでは、LGBTQ +を含めた多様な学生の相談を受けているので、そのことをもう少し広報することが必要だと感じた。
  • 「理解されたいのではなく、存在を認めてもらいたい」という言葉が印象的だった。