【報告】SA3名が学術フォーラム「学術の未来とジェンダー平等」に参加しました。(2019/11/9開催)

【日  時】 2019年11月17日(日) 13:00 ~ 18:00
【会  場】 日本学術会議講堂
【主  催】 日本学術会議、全国ダイバーシティネットワーク

2019年11月17日(日)に日本学術会議講堂にて、学術フォーラム「学術の未来とジェンダー平等~大学・学協会の男女共同参画推進を目指して~」が開催され、女性学長による座談会のほか、企業が求める女性人材についての報告や、研究力強化に向けた学協会の取組についての議論が行われました。

当センターからは、サイエンス・エンジェル3名がSAスキルアップ研修として参加し、学術の未来を展望するための大学・研究機関や学協会におけるジェンダー平等の推進についてや、ジェンダー平等を阻む壁をいかに克服するかについて学びました。

また、SAOGである丸山美帆子氏(大阪大学大学院工学研究科・日本学術振興会特別研究員(RPD)、京都府立大学大学院生命環境科学研究科特任講師)が、第Ⅱ部「研究力強化のための男女共同参画~学協会の取り組みから~」において、「七転び八起きしてつなぐ私の研究生活」をテーマに登壇しました。

参加SAの声

  • 大学、学術におけるジェンダー平等というテーマについて、著名な方々の意見や各機関における取組などを多く知ることができ、大変ためになるフォーラムでした。研究者志望の人だけでなく、就職前の女性、男性も知っておくべき事柄が多く示されていたと思いました。自分の専攻に女性の教授、准教授がいないという経験から、上位職に女性が少ないというのが当たり前と思っていましたが、このままでは女性研究者は増えないだろうとより強く感じるようになりました。また、女性研究者のロールモデルが少ないなどといったアカデミックならではのジェンダー平等の難しさはもちろんのこと、無意識のバイアスや女性の自己肯定感など、より普遍的な、日本全体にも言えるであろう課題も多く知ることができました。
  • 上位職に就いている方々の話を聞き、大変勉強になりました。講演内容に関連する出典や参考資料を調べたことによっても知識が広がりました。「女性らしい」のステレオタイプにとらわれないように自分の個性やユニークな考えを表現し、学術領域でのダイバーシティの一員としての自覚を持つ必要があります。いろいろなロールモデルの研究紹介と観点・経験を見ることで、信念を持つ女性は本当に魅力的で格好良いなと思いました。日本の社会も女性研究者者をサポートする制度、学術領域のダイバーシティのための制度を改善しています。自分が一人前の研究者になるために、積極的スキルアップに努めていきたいと思っています。
  • 学術界における男女比が日本と諸外国ではどのように異なるのか、また、その何が問題であるのか。問題点を改善するためには、何をすることが必要なのか、といったテーマに対して危機感を持ち、非常に精力的に活動しておられる先生方の貴重なお話しを聞くことができました。働き方改革や男性の育児休暇など、男女が共に協力し合う社会を作ろうとしている昨今において、自分が今まさに身を置いている大学などの高等教育機関での現状について能動的に考える機会が少なすぎると感じました。SAOGの丸山氏は以前、東北大学でも講演をなさったということなので、そのような機会には参加し、自分自身でこれらの問題について考える機会を設ける必要があると感じました。