【報告】東北大学×早稲田大学GSセンターコラボ企画 性の多様性セミナー(2020/12/2 オンライン開催)

【日  時】 2020年12月2日(水)15:00-17:00
【開催形式】 オンラインセミナー(Zoom)
【対  象】 学生・教職員をはじめ、本テーマに関心のある方はどなたでも
【主  催】 東北大学経済学部非営利組織論ゼミナール
【ポスター】 ポスターは、こちら(PDF)から。
【参加者数】 188名

2020年12月2日(水)15:00-17:00、東北大学×早稲田大学GSセンターコラボ企画 性の多様性セミナー「STUDENTS × UNIVERSITY × GENDER and SEXUALITIES 私たちはジェンダー・ セクシュアリティにどう関わっていけばよいのか。」を開催しました。全国、そして海外からも、合わせて188名の方々にご参加いただきました。

主催は東北大学経済学部非営利組織論ゼミナール。共催は早稲田大学GSセンター、東北大学課外・ボランティア活動支援センター、日本財団学生ボランティアセンター(Gakuvo)。協力は東北大学男女共同参画推進センター、東北大学学生相談・特別支援センター、東北大学経済学研究科男女共同参画WG。

セミナーでは、まず、性的マイノリティ当事者学生2名が、「早稲田と私―私が社会に声を上げるに至るまでー」、「仙台で、東北大で、ゲイとして生きる」というテーマで、自身の経験や思い・考えを率直に語りました。続いて、大隅典子東北大学副学長・男女共同参画推進センター長より、「東北大学におけるダイバーシティ推進の取り組み」について、最後に、早稲田大学GSセンター専門職員渡邉歩氏より、「早稲田大学GSセンターの取り組みーセクシュアルマイノリティ学生支援現場からみえてきたことー」について、ご講演いただきました。後半は、パネルディスカッションにおいて、参加者と一緒に活発な議論を行ないました。

参加者の声

  • LGBTQ+の方々は、自分の身近にも、自分がこれまで思っていたよりもたくさんいて、それぞれが生きづらさを抱えていることを知った。
  • 何気ない会話が性的マイノリティの方から元気を奪う一因になっているかもしれないと考えさせられた。
  • 「自分を一人の間として見てほしい」という言葉が胸に響いた。LGBTQの人を特別視するのではなく、一人の人間として互いに理解しあえるようにするにはどうしたらいいか、もっと考えていきたい。
  • 自分の悩みを訴えることができる人、誰かに相談できる人、声に出して言える人は、その時点でまだ余裕がある(かも知れない)が、結局それらができない人、悩んでいるようには見えない人の声を聴くことが大事なことだと知った。
  • カミングアウト:友だちに言えても、家族には言いづらいこともある。言うか言わないかの選択権は本人にある。
  • アライであることを表明することの大切さに気づいた。自分が認知するとともに、人に伝えていくこと、私たちも積極的に動くことが大切。理解を周りに広めていきたい。
  • 当事者の活動とともに、その理解者・支援者が参画し、点ではなく線として、継続的に行動していく必要性を学んだ。
  • 当事者ではない自分にも社会を変えることのできる可能性、社会問題に取り組む権利があることに気づいた。セミナーに参加する・当事者やアライの声を聞くだけでもアクションへの第一歩だと感じた。
  • 「制度」と「理解」が両方あってこそダイバーシティとインクルージョンが成り立つというのは興味深かった。「制度」は理解があってこそ使われる。「理解」のためには、「メディア」や「教育」を大きく変えていく必要がある。
  • 今後、日本でも性の多様性についての理解が進み、当事者の方々が無関心層の無理解から不意に傷つけられることがなくなるような社会になってほしい。