【開催日時】 2021年6月14日(月)13:00-14:30 【開催形式】 オンライン(Zoom)開催 【対 象】 本学構成員(学生・教職員) 【詳 細】 ポスター 【参加者数】 270名 【主 催】 東北大学経済学部(授業評価委員会・男女共同参画 WG)
2021 年6月14日(月)13 時―14 時半、オンライン Zoom にて、東北大学構成員を対象に、「多様な性・アライ研修」を開催しました。本研修は、東北大学経済学部教育 FD(Faculty Development 教員研修)として開催するとともに、経済学部基本専門科目「経営組織」(第18回 ダイバーシティ・マネジメント)公開授業としても位置づけました。これにより、270 名の方々が本研修に参加しました(後日のオンディマンド視聴者含む)。
研修ではまず、認定 NPO 法人 ReBit が制作した、アライ研修用動画の一部を視聴し、多様な性に関する基礎知識・現状や課題について理解を深めました。続いて、8名の本学教員・学生が、多様な性・アライに関する各自の取り組みや考え・調査研究について報告しました。最後に、自分がアライであったらどうしたいか、という問いを投げかけて、今後できることについて各々考えるようにしました。
参加者の声
- 最も共感したのは、「LGBTQは身の回りに『いない』のではなく『自分が知らない』」という点です。大学に来てから何人かの新しい友人から当事者であることを告げられたからです。
- 多様な性は身近な問題で、誰もが知っているべき内容です。私はアライとして、組織内の不要な性別区分をなくすことで全員が平等に活躍できる環境を作ります。マジョリティでも性別による偏見に苦しんでいる人は多いため、組織での理解が得やすい取り組みです。
- 何気ない掲示や発言が実はLGBTの方を傷つけていることもあるのでは。学生生活のなかでも、男性と女性で分けて考えることが日常的にあるので、安易にそのような考えを持ち出さないことが大切だと考えました。
- 海外でのご経験など普段聞くことができないお話を拝聴し、とても参考になりました。とくに内面に関わる部分が大きいため他の問題と比べ仲間(アライ)の役割がより重要になる点につきまして改めて納得しました。
- 組織内に、性的指向に関する知識を持つ理解者を増やすこと、理解者に対して「支援者」であることを目に見える形で行動することによって、 当事者たちの応援の姿勢・言葉につながることを共有する重要性を感じました。家族、学校、職場の中で、当事者が、自分の居場所があると実感し、安心・前向きな気持ちを持てる機会を増やすことが社会全体で求められます。
- 友人からカミングアウトされたことがありますが、その時は複数人での雑談の中でカミングアウトされ自分自身も含め誰も過剰な反応もしませんでした。特別なことをするのではなくその存在を認識し認めるだけで大半の人はアライになれるはずだと考えました。
- セクシャルマイノリティを受け入れ支えたいと思いつつも方法がわからないといった人々はかなりの数がいると思うので、アライに対しての認知を広げていきたいです。
- 一口にLGBTやSOGIの人々といっても、人によって自分の性を他者に知ってもらいたい人もいれば、あまりオープンにしたくない人もいると思うため、その人その人にあった対応を臨機応変にしていく必要性を感じました。
- 多様な性に対応できる更衣室やトイレなどの設備が普及していくことが必要だと感じました。
- 理解を広めることと、制度、法、施策の整備はどちらも不可欠なので、働きかけていけるといいです。大学内で何をしていくべきか、さらに考えていきたいです。